【生活編】
まずは庶民の集合住宅の家賃から。
長屋の家賃
一般的な間取り「九尺二間」と呼ばれる台所込の四畳半の部屋で月額400~500文=約8,000~1万円
これは安い!ただし江戸時代の長屋は性生活含めてプライバシーはゼロなのでご注意を。
次。
毎日通う憩いの場。
銭湯(湯屋)の入浴料
- 大人8文=約160円
- 子ども6文=約120円
- 1ヶ月フリーパス(羽書〈はがき〉)148文=約2,960円
かなりリーズナブル。でも江戸時代は日に何度も銭湯に入ったそうなので納得の値段。
次。
こちらも庶民の社交場。
床屋(髪結床)の散髪料
男性の床屋での髪結・散髪1回28文=約560円
今の千円カットより安い!ヘアスタイルの関係もあってかなり頻繁に髪結床へ行っていたそうなのでリーズナブルなのでしょう。ちなみに、江戸時代の髪結床は現代の床屋と同じくヒゲも剃ってくれました。
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日用品の値段も見てみましょう。
ろうそく
1本の重さが100匁(もんめ/約375g)もある「百目蝋燭(ひゃくめろうそく)」の場合、1本200文=約8000円
めちゃ高い!なので必然的に、大名や裕福な商人、高級料亭や遊郭など一部の人々しか利用することはありませんでした。
ちなみに、庶民が照明燃料として使った魚油(ぎょゆ)の値段は1升(1.8 ℓ)でおよそ200文=約4000円くらいだったとか。
ろうそくに比べかなりお安いですが、クサイという難点も・・・・・・。
次。
傘
今では百均でも売っている傘ですが、江戸時代の傘はかなり高額。
- 蛇の目傘(画像左の女性が持っている傘)1本8匁=約2万円
- 番傘(画像右の男性が持っている傘)1本2~3匁=約5,000~7,000円
番傘は普段使い用の傘として庶民が使った最も安い傘ですが、それでも高い!
でも、江戸時代は傘を壊れても直すことで使いたおしたので、結果的にはそんなに高くないのかも。
では、そのほか日用品のお値段をご紹介。
- 草鞋(わらじ)1足12~16文=約240~320円
- 歯磨き粉1袋(約1ヶ月分)6~8文=約120~160円
- 上質な紅1回分30文=約600円
- トイレットペーパー(浅草紙)1枚1文=約20円
- 観葉植物1鉢4文~=約80円~ ※高額なものは天井知らず
などなど。
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