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こちらは、天才絵師・葛飾北斎の珍しい大首絵(おおくびえ)の美人画。
「大首絵」とは上半身にクローズアップした人物画のことで、喜多川歌麿の美人画や写楽の役者絵などが特に有名です。
森羅万象を描こうとした北斎ですが、意外にも大首絵の美人画は『風流無くてななくせ』というシリーズものの2枚のみ。
『ななくせ』というシリーズ名から察するに7枚セットだったと思われますが、残念ながらほかの5枚は行方しれずです。
さて、こちらの絵、細面の美人が遠眼鏡をのぞいています。
よほど熱中しているのでしょう、半開きになった口がかわいらしいですね。
隣にいる日傘をさす女性が(私にも貸してちょーだいな)というような表情で見ているのもおもしろいですね。