次のテーマは「漁師」

なぜか春画には漁師がよく登場するのです。

どんだけ抑えきれないんだ

春画 水中で絡み合う海女と漁師(渓斎英泉 画)
タイトル不明(渓斎英泉 画)
海女さんは海のアワビを獲ろうとして、漁師は海女さんのアワビを獲ろうとしているのですね、わかります。漁師さん、ここは水中ですよ。どんだけ性欲を抑えきれないんだ。我関せずと泳ぐ魚たちがシュールです。

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昔話でおなじみのカップルも

春画 浦島太郎と乙姫さま(葛飾北斎(?) 画)
タイトル不明(葛飾北斎(?) 画)
「もしもし亀よ〜」でおなじみの昔話『浦島太郎』に登場する浦島太郎と乙姫さまによる禁断のセックスシーン。子どもには見せられません。まあ、乙姫さまにしたら、周りにいるのが魚介類ばかりなので欲求不満なのかもしれません。画像左下にご注目。亀さんたちも行為に及んでいます。北斎、芸が細かい。

漁船の上でも

春画 漁船の上で性交をする男女(鈴木春信 画)
タイトル不明(鈴木春信 画)
水中よりはマシだけど、漁船の上もどうなのだろう。やや周囲を気にするかのような美女の表情に色気があります。網などで見えそうで見えないというのがまた想像力をかきたてるという絶妙な構図。

悪女すぎる海女

漁師と海女のカップル(『富久寿楚宇』、葛飾北斎 画)
『富久寿楚宇(ふくじゅそう)』より(葛飾北斎 画)
流れる黒髪が色っぽいです。白い太もものムッチリ感といい、男性の顔に回した手といい、女性の色気を徹底的に描く北斎の意気込みを感じます。文章がまたおもしろい。以下、超訳。

漁師「おい、ちょっと聞いたんだけど、昨日、ほかの漁師とセックスしたの?」
海女「やーねーつまんないこと言って。そんなのデマよ。それより、ね、エッチしましょうよ❤︎」
漁師「お。うん、わかった。じゃ、やろっか」

漁師よ、完全にはぐらかされているぞ。

次なるテーマは「のぞき」

うしろ! うしろ!!

春画 情事を覗き見する若い娘(『痴情 夢多満佳話』渓斎英泉 画)
『痴情 夢多満佳話(むたまがわ)』より(渓斎英泉 画)
激しく睦み合う男女。男性も女性も我を忘れて性の快楽に没入しています。ところが・・・あ! 女性の背後にある障子から誰かのぞいてる!! 眉を残しているところを見ると若い娘さんのよう。こうした行為を初めて見たのでしょうか。食い入るように見つめる眼差しが真剣そのもの。

鍾馗さまもビックリ

春画 鯉のぼりの中で性交する男女と、それに頭を抱える鍾馗さま(『はなごよみ』河鍋暁斎 画)
『はなごよみ』より(河鍋暁斎 画)
「屋根よ〜り〜高い こいの〜ぼ〜り〜」

ということで「こどもの日」。立派なこいのぼりのなかにすっぽり入った男女が接吻しています。病魔から子どもを守る神様・鍾馗さまもおもわず頭を抱えてます。

しかし、まあ色々考える、100年以上前の絵師たち。作者は幕末から明治にかけて活躍した鬼才・河鍋暁斎。その作品は現代でも展覧会などで大人気。また別の機会にご紹介します。

照明の明かりがCOOL

春画 性交を覗き見する暗殺者(?)(喜多川歌麿 画)
タイトル不明(喜多川歌麿 画)
明かりの道が照らし出すのは男女の交歓。そこ以外はモノクロタッチというのがなんとも素敵。しかし、のぞいている男性、一体何者でしょうか。刀に手をかけているところを見ると・・・もしや暗殺者かなにか!?

ちなみに男性が手にしている懐中電灯のような照明器具は「龕灯(がんどう)」というちょっと聞き慣れないもの。提灯の一種で、枠のなかに自由に回転するロウソクがセットされています。

ちょいとおじゃましますよ

春画 船上での乱行に乱入する猿回しの芸人(『風流江戸八景』より「両国の開仕」鈴木春信 画)
『風流江戸八景』より「両国の開仕(へきしょう)」(鈴木春信 画)
金持ちのイケメン坊ちゃんが美人芸者を4人も侍らせ優雅に舟遊び。船には豪華な食事も見えますが、イケメンは食事そっちのけで美女にけしからんことをしてます。ハレンチです。

ところがここに珍客が。別の小舟に乗った男性と…あと、ちっこいのは猿。どうやら猿回しの芸人のようです。絶対わざと乱入したな。

乱行状態だった若者たちもこれには興ざめ。

「え….猿?」 みたいな感じの顔でポカーンとしているのがおもしろい。

聞き耳立てすぎ

春画 船上での男女の営みに聞き耳をたてる男性たち(喜多川歌麿 画)
タイトル不明(喜多川歌麿 画)
また船の上ではげんでいます。

しかも障子隔ててすぐそこで男性×2が難しい顔して聞き耳を立ててます。どういうシチュエーションなのかとても気になるところです。

乙女の秘め事

春画 遊郭にて覗き見をしながら自慰をする女性(磯田湖龍斎 画)
タイトル不明(磯田湖龍斎 画)
敷布団が2枚重ねて敷いてあるところを見ると遊郭でしょうか。女性と男性は燃え上がっています。その様子をスケスケ屏風からのぞくのは、お茶を運んできた若い娘さん。淫らな光景に出くわし、知らず知らず右手が太ももの付け根に・・・。

官能的な小説、漫画、映画などでありがちなこのシチュエーションですが、江戸時代の人も大好きだったようで、春画によく登場します。それにしても、こんな屏風じゃのぞいてるの絶対バレてるぞ。

江戸時代の建築物は基本的に木と紙なので音も筒抜け。そうした環境だから春画にも誰かがのぞいているようなものが多いのかもしれません。

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