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これは猫好きで知られる歌川国芳の作品。国芳は擬人化モノをよく手がけたのですが、こちらもそのひとつで擬人化した十二支をユーモラスに描いた『道外十二支』というシリーズの中の一枚です。
タイトルに「てっぽうの亥」とありますが、「てっぽう」とはフグの別名。なぜ「てっぽう」かというと、アタると死ぬから(笑)。
魚屋さんが立派なフグをイノシシに勧めてますが、イノシシは「美味しそうだなぁ……でもアタると死ぬしなぁ……どうしよ」と頭を抱えて悩んでいます。体をくねらせ煩悶するイノシシがなんだかかわいらしいですね。