こんな変わり種のペットも
犬、猫、虫、小鳥などは人気ペットの代表格でしたが、ちょっと変わったところではネズミもペットとして一部に人気があったようです。江戸時代中期には大坂でネズミの飼育書『養鼠(ようそ)玉のかけはし』も出版されています。
![江戸時代のネズミの飼育書『養鼠玉のかけはし』 江戸時代のネズミの飼育書『養鼠玉のかけはし』](https://edo-g.com/blog/wp-content/uploads/2016/11/pet41_m.jpg)
ネズミの飼育法から飼育ゲージの作り方までネズミ飼育のノウハウを記した『養鼠玉のかけはし』
ちなみに、現代、ペットのネズミといえばハムスターが大人気ですが、ハムスターが日本に入ってきたのは昭和初期のことで、アニメ『とっとこハム太郎』の影響により2000年代にハムスターブームとなりました。江戸時代にはハムスターではなく、ハツカネズミがペットとされたようです。
ネズミ捕りのために猫が重宝された一方、ネズミをかわいがる人もいたというのはオモシロイですね。
![『道外十二支 甲子の鼠』(歌川国芳 画) 『道外十二支 甲子の鼠』(歌川国芳 画)](https://edo-g.com/blog/wp-content/uploads/2016/11/pet42_m.jpg)
キャラクター化しやすいネズミは浮世絵や物語にもたびたび登場(『道外十二支 甲子の鼠』歌川国芳 画)
ほかにも猿をペットとして飼う人もいたそうです。
江戸時代の人々も現代人と変わらずさまざまな動物をペットにし、愛情を注いでいたようです。