ペットブームの江戸に登場した珍商売
猫のノミ取り屋
![江戸時代の浮世絵にもたびたび登場する猫(『風俗三十二相』「うるささう」月岡芳年 画) 江戸時代の浮世絵にもたびたび登場する猫(『風俗三十二相』「うるささう」月岡芳年 画)](https://edo-g.com/blog/wp-content/uploads/2016/06/chinshobai3_m.jpg)
ネズミも取ってくれる猫は人気ペットの筆頭株。浮世絵にもしばしば登場します(『風俗三十二相』「うるささう」月岡芳年 画)
江戸時代の中期頃、江戸では猫や鳥、金魚などをペットとして飼う人々が増え、ペットブームとなっていました。
そんな江戸に登場したのがこれ、猫のノミ取り屋。
まず、さっと湯浴みさせた猫を軽くふくと、持ってきたオオカミなどの毛皮で猫をくるむ。そうすると、猫のノミが毛皮に移ってくれるんだとか。本当にそれでノミが取れるのか怪しいもんですが、かなりブームになったそうな。
でも、ノミ取りのノウハウが一般にも知られるようになると一気に廃れてしまいました。ちなみに、1回の料金は3文(約75円)ほどです。
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細かすぎるモノマネが爆笑を誘う
ひとり相撲(角力)
![江戸の珍商売・ひとり相撲(『一蝶画譜』初篇 英一蝶 画) 江戸の珍商売・ひとり相撲(『一蝶画譜』初篇 英一蝶 画)](https://edo-g.com/blog/wp-content/uploads/2016/06/chinshobai4_m.jpg)
ひとり相撲を取る男性に子どもたちも大喜び(『一蝶画譜』初篇 英一蝶 画)
江戸時代から明治時代まで長く見られた珍商売で、大道芸の一種。道端の空き地にスタンバイした男性が、ひとりで呼出から行司、力士2人による立会いまでを演じました。
本当に2人の力士相撲をとっているかのような迫真の演技で、しかも当時の人気力士のクセや行司の声色なども巧みにモノマネしたといい、その熱演に観客はやんやの歓声と銭を投げました。