異国風パフォーマンスで大人気
唐人飴売り
「お万が飴」が女装なら、こちらは唐人に扮した飴売り。
江戸時代後期から明治時代初め頃まで見られた「唐人飴売り」はその名のとおり、唐人風ファッションに身を包み、唐人笛(チャルメラ)を吹いて、デタラメな歌を歌いながら飴を売り歩きました。
子どものリクエストがあれば歌ったり踊ったりして楽しませてくれたらしい。江戸の町にはユニークな飴売りがたくさんです。
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まるで生きているかのよう
蝶々売り
蝶々売りといっても売っているのは生きた蝶々ではなく、おもちゃの蝶。蝶は紙でできており、大きさは10~16cmほどで、細く削った竹の先に貼り付けられています。
これを細い管に入れて、管を上に向けると蝶が管の先に止まり、下に向けると管から蝶が飛び出す、という仕掛けになっていました。
江戸時代後期の風俗百科事典『守貞謾稿』によれば、縁日など人が集まる路上に蝶々売りは現れ、「蝶々とまれや菜の葉にとまれ、それとぅまった」と呼ばわりながら売ったそう。お値段は4文(約100円)。ほしいぞ。