余談 とうもろこし


歌舞伎の所作「石橋」を真似するとうもろこし(『道外とうもろこし 石橋の所作事』歌川国芳 画)
とうもろこしが歌舞伎の所作として有名な「石橋(しゃっきょう)」をモノマネしているところ。獅子の長い毛を模し、とうもろこしのヒゲを振り回しているのが愉快(『道外とうもろこし 石橋の所作事』歌川国芳 画)
お祭りや海の家で大人気のとうもろこし。茹でてよし、焼いてよし、最近だと生で食べても甘い品種もありますよね。

そんなとうもろこしが日本にやってきたのは安土桃山時代のことといいます。南蛮船で運ばれてきたので「ナンバンキビ」と呼ばれていたそうな。漢字で書くと「玉蜀黍」ととっても難解。

江戸時代には各地で栽培されるようになったとうもろこしですが、現代のとうもろこしと違って茹でたらすぐに食べられるというものではありませんでした。硬いし甘くもない

当時のとうもろこしはフリントコーンと呼ばれる粒の硬い品種で、乾燥させたあと粉にし餅にするなど食べるにはひと手間が必要だったようです。江戸時代のとうもろこしは、「おやつ」というより米が獲れない地域などでの「貴重な食料」というポジションだったんだとか。

ちなみに、現代のようなスイートコーンが日本にやってきたのは明治時代になってからのことで、「おやつ」としてとうもろこしが人気を得るのは昭和だそうですから、「夏のおやつ」としては歴史が浅いみたいですね。

余談ついでに、現代では夏のおやつの大定番であるアイスクリームとかき氷。どちらも江戸時代の庶民が知る由もないスイーツで、明治時代になり初めて人々の知るところとなりました。

まだまだ暑い日が続きますが、冷たいものばかりでなく江戸っ子たちの夏に思いを馳せながらアツ〜イ麦茶を飲んでみるのもいいかもしれませんね。

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