【DSもスマホもないけど】江戸時代の子どもの遊びがバラエティ豊かで楽しくなる

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おもちゃ屋さんも登場


最後は江戸市中で見られたおもちゃ屋さんをご紹介。

江戸時代の子どもたちは、草で笛をつくったり、花で冠をつくったり身近なものを駆使して遊びました。木や土、余り布や糸、使い古しの紙などを使っておもちゃを自作するのも当たり前。

ですが、江戸時代中期以降、おもちゃを専門に売る「おもちゃ屋さん」が登場し、子どもの遊びの幅をますます広げました。さて、どんなおもちゃが売られていたのでしょうか。


幻想的な虹色のしゃぼんにくぎづけ

江戸時代のシャボン売り(守貞謾稿より)
『守貞謾稿(もりさだまんこう)』より
シャボン売り

  • 遊ぶ子どもの性別:男の子、女の子
  • 今でも見る度:★★★★☆

子どもの頃、シャボン玉の持つ幻想的なおもしろさにトリコとなった人は多かったはず。江戸時代の子どもたちもシャボン玉が大好き

上の画像は江戸時代末期の風俗百科『守貞謾稿(もりさだまんこう)』に描かれた「サボンウリ(シャボン売り)」。夏になると登場する行商人で、江戸では「玉屋~玉屋~」と呼ばわって売り歩きました。

江戸時代にはストローの代わりに竹の細い管や葦(あし)の茎などを使い、石鹸水の代わりには天然の界面活性剤を含むムクロジという植物の果皮などの水溶液が使われました。

江戸時代のシャボン玉遊び(『風流十二月十月』豊雅 画)
シャボン玉に大はしゃぎの子どもたち。今でもこうした光景はよく見かけます(『風流十二月十月』豊雅 画)

次。

珍しいガラスのおもちゃ、どんな音?

江戸時代のビードロ(『当世好物八景』「さわき好」喜多川歌麿 画)
『当世好物八景』「さわき好」喜多川歌麿 画
ビードロ(ぽぴん)

  • 遊ぶ子どもの性別:男の子、女の子
  • 今でも見る度:☆☆☆☆☆

お母さんの耳元でビードロを吹く子ども。「もう~やかましいわねぇ」という声が聞こえてきそうです。子どもが持っているビードロというおもちゃは、ガラスでできており、息を吹き込むと底がペコペコ動き「ぽっぺん、ぽっぺん」という音がしました。

ガラス製品が庶民レベルにまで浸透するのは江戸時代も終わり頃まで待たねばならず、ガラスが高価だった頃は、ビードロも庶民的なおもちゃではありませんでした。

次。

子どもたちの熱視線の先にあるのは!?

江戸時代の都鳥売り(『絵本家賀御伽』より)
『絵本家賀御伽(かがみとぎ)』より
都鳥売り

  • 遊ぶ子どもの性別:男の子、女の子
  • 今でも見る度:☆☆☆☆☆

江戸時代中期の風俗図絵集『絵本家賀御伽』に描かれたおもちゃ屋さんのひとつ。道端で何かを手に持ったおじいさんがおり、その周りには楽しそうな子どもがワラワラ。

おじいさんが持っているのは「都鳥」というおもちゃで、棒から出たヒモの先には紙でできた小鳥が結ばれており、棒を振り回すと小鳥がまるで飛んでいるように舞いました。さらに尾がクルクルまわる仕かけになっていて音まで出たそう。

これは子どもたちが食いつくのも納得。気になる値段はひとつ4文(約80~100円)ほど。売り手であるおじいさんが手作りして実演しながら道端や縁日などで売りました。また、子どものおもちゃ作りは内職としてもポピュラーでした。

次。

江戸時代版ヨーヨー

江戸時代版ヨーヨー「手車」売り(『絵本家賀御伽』より)
『絵本家賀御伽(かがみとぎ)』より
手車

  • 遊ぶ子どもの性別:男の子、女の子
  • 今でも見る度:☆☆☆☆☆

こちらも同じく江戸時代中期の風俗図絵集『『絵本家賀御伽』に描かれたおもちゃ屋さん。おじさんが売っているのは、菊の花のかたちのデザインになっている土でできたヨーヨーのようなもの。「手車」とか「釣りごま」などと呼ばれました。江戸時代にまさかヨーヨーそっくりなおもちゃがあったなんて驚きです。

おもちゃ屋さんにはほかにも、「笛売り」とか「弥次郎兵衛売り」、カラフルな新粉で動物などをつくる「新粉細工売り」などさまざまなものがありました。

売られているおもちゃは“仕かけ”のあるものが特に人気で、バネ仕かけの人形「とんだりはねたり」、細い竿を猿の人形が上り下りする「猿柿のぼり」、おもりのはいった俵型の張子が半分に割った竹の上をヒョコヒョコと転がる「評判俵」など素朴ながらユーモラスなものがたくさんありました。想像以上に江戸時代のおもちゃ事情は豊かだ。

現代の子どもたちは学校のほかにいろんな習い事もあり多忙ですが、江戸時代の子どもたちも寺子屋に通ったりお稽古にいそしんだり、お手伝いをしたりとなかなか忙しい毎日を送っていました。

しかも12歳頃にもなると、商人の子なら奉公へ、職人の子なら職人修行へ、女の子も花嫁修業のため奉公へ出たりと大人の階段を登り始めます。

しかし、子どもたちは忙しい合間を縫って目いっぱい仲間たちと遊びました。

江戸時代の男の子の代表的遊びを描いた『風流をさな遊び』
江戸時代の男の子の代表的遊びを描いた『風流をさな遊び』

江戸時代の女の子の代表的遊び
こちらには女の子の代表的遊びが描かれています
いかがだったでしょうか?今も残る遊び、消えてしまった遊び、いろんな遊びがありましたが、元気いっぱい遊ぶ子どもの姿はいつの時代も変わらないようです。


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コメント

  1. 端午の節句に繰り広げられた遊び「印地(いんじ)」。二手に分かれての石投げ合戦なのですが、負傷者が後を絶たないほどのデンジャラスゲームだったので、江戸時代前期以降、禁止になりました。

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