• 更新日:2022年11月20日
  • 公開日:2016年12月15日


老若男女が夢中になった室内ゲームの代表格

江戸時代のすごろく(『男女一代婚礼寿語六』落合芳幾 画)
『男女一代婚礼寿語六』落合芳幾
すごろく(双六)

  • 遊ぶ子どもの性別:男の子、女の子
  • 今でも見る度:★★★☆☆

テレビゲームや携帯ゲームの人気に押されすっかりなじみが薄くなってしまったすごろくですが、江戸時代には子どもだけでなく大人も夢中になる大人気ボードゲームでした。

すごろくの歴史はとっても古く、その起源はインドとも中国とも。日本にやってきたのは奈良時代といわれ、木版印刷が発達した江戸時代には安価なすごろくが出回るようになったこともあり大人気に。

江戸時代のすごろくにはさまざまなタイプがあり、たとえば上の画像のすごろくは、ある男女の子ども時代からスタートし、結婚、子どもの誕生、育児……と結婚生活を営んでいくストーリー。

いわば“江戸時代版人生ゲーム”

ほかにも、女の子がさまざまな職業を経て幸せな晩年を迎えてゴール、という“出世すごろくもの”や、江戸の名所や人気店などを巡るガイドブック的なすごろくなどもありました。すごろくをしながら道徳を学べるすごろくなど、今風にいうなら知育玩具の役割をしたすごろくもありました。江戸時代のすごろく、ちょっとやってみたいぞ。

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華麗なるペーパークラフト

江戸時代のおもちゃ絵(『新板鬘尽くし(しんばんまげづくし)』歌川芳藤 画)
『新板鬘尽くし(しんばんまげづくし)』歌川芳藤 画
おもちゃ絵

  • 遊ぶ子どもの性別:男の子、女の子
  • 今でも見る度:★★☆☆☆

浮世絵といえば江戸時代を代表する芸術ですが、子ども向けに作られた“遊び用の錦絵”というものがありました。それらは「おもちゃ絵」と呼ばれ、江戸時代後期から明治時代中期にかけ子どもたちに愛されました。

その種類はじつに多彩。

「〇〇尽くし」という身近な動物や道具などを集めた図鑑のようなものや、「切組灯籠」「立版古(たてばんこ)」と呼ばれたパーツを切り取り組み立てると立体になるペーパークラフトもありました。

ちなみに上の画像は歌舞伎役者の着せ替えで、当時の人気役者・八代目市川團十郎の顔に、役ごとに異なる髪型を貼り付けその役に変身させる、というもの。アイデア、斬新!!

明治時代のおもちゃ絵(『魚つり当物』)
『魚つり当物(あたりもの)』
こちらは明治時代の「おもちゃ絵」ですが、竿の先についた糸をひっぱると「金魚」や「かめ」「うなぎ」などが釣れるしかけになっています。これは楽しそう! 今でも子ども雑誌の付録にありそうですね。

そのほか、室内ゲームの定番「いろはかるた」も江戸時代に誕生し人気を集めました。江戸時代から「い」は「犬も歩けば棒に当たる」だったんですよ~。

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