江戸っ子のシャレ心が炸裂する究極のランキング「いらないもの番付」
なんでもエンタメ化して楽しんでしまうのが江戸の人々の特徴。見立番付には「いらないものランキング」なんてものまでありました。その発想はなかった。
「こんなものはいらない」として、「批判を打つ人」「不孝の子」「不忠の奉公人」ときて「泣き言」「碁を打つときの助言」なんてものも。どれも思わずうなずいてしまいますね。
ちょっとおもしろいのが、人体の部位も「いらないもの番付」の対象になっていて、たとえば、「鼻毛」「男の乳」「金玉」といった部位は「いっそなくてもいい」ということでランクインしています。江戸時代にはどんな機能を果たしているか不明だったので「いらねぇな」と思われていたのでしょうね。
なんでも番付して楽しんだ江戸時代の庶民。トレンドだけでなく食生活や考え方などがリアルにとらえられた番付からは江戸時代の人々の生き生きとした姿が浮かびあがってくるようです。