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おはようございます。二度寝から覚める時間です。
起きたら朝風呂です。江戸時代、火事の多い江戸では内湯はほとんどなく湯屋(ゆや/銭湯)を利用する人がほとんどでした。
ですが吉原の妓楼には内湯があり、遊女たちもここを利用しました。なかには気分転換もかねて吉原のなかにある湯屋へ行く遊女もいたとか。
ちなみに、遊女たちが髪を洗うのは月に1回だけだったそう。
妓楼ごとに「髪洗い日」というものが決められていて、大勢の遊女たちが髪を洗うので当日は大騒ぎのてんてこまいだったとか。遊女たちも髪を洗う日を楽しみにしていたそうです。
入浴のあとは遅めの朝食です。個室のある高級遊女は自室に食事を運ばせ朝食をとりましたが、下級遊女や禿たちは1階の広間で細長いテーブルに並んで食事をとりました。
こちらは、ある妓楼の1階を描いたもの。広い土間と台所では大勢の奉公人が働いています。左の画像中央に2階へ続く階段が見えます。よーく見ると……
1階広間で食事をする禿たちを発見。大きなお櫃(ひつ)からごはんをよそっている女性もいます。なんだか合宿みたいな光景ですね。
ちなみに、妓楼の食事は基本的にかなり質素だったそうで、白米、お味噌汁、漬物くらいだったとか。ただし、高級遊女ともなればおかずを出前で頼むこともできました。
下級遊女や禿たちは、前夜のお客の食べ残しをこっそり確保しておいて朝食に食べることもあったとか。けなげですね……。
さて、朝食が終わったら、身支度を整えました。
身支度が終われば「昼見世(ひるみせ)」が始まる時間までは自由時間でした。
この絵は、仕事前の遊女たちが身支度をしながらお客からの手紙を見せっこしているところ。
「ねぇねぇ、この人ったらこんなこと言ってるのよ~。いやになる」とか言い合っているんでしょうか。狭い人間関係のなかで生きている遊女たちは、お互いの馴染み客についてもよく知っていたんだそうです。