男性の下着も女性の下着もぜんぶ「ふんどし」!?
「ふんどし」といえば昔の男性の下着というイメージですよね。
しかし、江戸時代、男性の下着も女性の下着も局部を包むものはすべて「ふんどし」と呼ばれていたそう(江戸時代以前からという説も)。
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女性用のふんどしは「女褌(おんなふんどし)」と呼ばれていましたが、のち入浴時に着用したことから「湯文字(ゆもじ)」と呼ばれるようになりました。
こちらの美女が腰に巻いているのが女性用の下着「湯文字」。
ヒモがあって腰に巻き付けるスタイルで、色は白か赤が一般的でした。寝起き姿なのですが、湯文字からチラ見えする真っ白な太ももが色っぽいです。
江戸時代前期までふんどしは下着の役割のほか、入浴着という顔も持っていました。
こちらの画像をご覧ください。
これは江戸時代初期の寛永年間(1624~43)頃の江戸を描いた『江戸名所図屏風』の一部でお風呂屋さんの場面。余談ですが当時はまだ湯船はなく蒸気浴でした。
たくさんの男性がお風呂タイムを楽しんでいますが、よく見るとみなさんふんどしを着用しています。
江戸時代中期の宝永年間(1704~11年)頃まで、男性も女性も入浴時にふんどしを着用していたそうです。女性用の下着「湯文字」の名称の由来も入浴時に着用していたことに由来します。
あ、ちゃんと入浴前に着用していたものとは別のまっさらな“入浴用”に替えていましたのでご安心ください。湯上りには洗って持ち帰ったそうです。
めんどくさかったのか、この習慣もやがて廃れ現代と同じように全裸での入浴スタイルが一般的になりました。
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「ふんどし」と呼ばれるようになったのは江戸時代から
さて、ここでちょっとふんどしの歴史と名前の由来を簡単にご紹介。
日本におけるふんどしの歴史には謎が多く、「東南アジアなど南方から伝来した説」と「中国など大陸から伝来した説」がありますが未だに決着はついていないようです。世界のあちこちにふんどしに似た局部を包むタイプの布製下着があったようです。
「ふんどし」の語源は、「踏通(ふみとおし)」あるいは、動かないよう固定することを意味する「絆し(ほだし)」に由来するといわれています。
江戸時代初期には「下帯(したおび)」と呼ばれていましたが、やがて「ふんどし」という呼び名が定着したようです。
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