【女性用ふんどしも!?】江戸時代の下着「ふんどし」が興味深い【戦前までは現役】

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ふんどしの種類は大きく分けて3タイプ


ひとくちに「ふんどし」といっても締め方や形状によりさまざまなバリエーションがあり、そのタイプは大きく分けて次の3つ。

  • 六尺ふんどし
  • 越中(えっちゅう)ふんどし
  • もっこふんどし


六尺ふんどしについて

六尺ふんどしは、その名の通り長さが6尺(約180㎝)の帯状の布で、幅は1尺(約30㎝)。局部を固定し腰にしっかりと巻く締め方で、飛脚や駕籠かき、行商人など肉体労働者に特に重宝されました。

『冨士百撰 暁の不二』(葛飾北斎 画)
『冨士百撰 暁の不二』葛飾北斎
江戸時代の“人間宅急便”飛脚。1日に数十㎞もの距離を走っていたといわれる彼らは身軽さが大事なのでほぼハダカ。解けにくい六尺ふんどしで激走しました。

『東海道五十三次之内草津宿』(歌川広重 画)
『東海道五十三次之内草津宿』歌川広重
こちらは江戸時代の“人間タクシー”駕籠かき。奥の駕籠は「早駕籠」と呼ばれる特急便で、4人の駕籠かきが交代で駕籠を担ぎました。みんなふんどし一丁です。

拡大してみると、

早駕籠のようす
『東海道五十三次之内草津宿』歌川広重
やっぱりふんどし。

『金銀山敷岡稼方図』より
『金銀山敷岡稼方図』より
これは幕府の重要な財源となった世界最大級(当時)の金山・佐渡金山での労働のようす。過酷な労働に従事する労働者もふんどし一丁。

『東都名所 日本橋魚市』歌川広重 画
『東都名所 日本橋魚市』歌川広重
活気あふれる日本橋の魚市。富士山も真っ白な冬景色ですが、魚河岸で働く男たちは、ふんどしも丸見えな尻っ端折り(しりっぱしょり)の“いなせ”な恰好です。

寒さをものともせずふんどし姿で働く男性、カッコイイですね。

六尺ふんどしは臀部つまりオシリが丸出しになります。

六尺ふんどしは臀部が丸出しになる

なので、男性たち、特に見栄っ張りな江戸っ子はオシリのきれいさにこだわったとか。

まあ汚いよりはきれいな方がそりゃあいい。

また、ふんどし姿になった時にアンダーヘアがもさもさとはみ出すのは“マナー違反”とされ嫌われたので、男性たちは銭湯へ行った際に軽石でこすったり、線香で焼いたりして陰毛を処理しました

『蕙斎略画苑』にある銭湯の様子(1808年、北尾政美 画)
『蕙斎略画苑』より 北尾政美
たくさんの男性でにぎわう銭湯の内部ですが、画像左、熱心に股間をのぞく男性が見えます。

彼は今まさに陰毛のお手入れ中のようです。

銭湯には陰毛処理用に「毛切り石」と毛抜きが置いてあり誰でも自由に使うことができました。毛深い人はさぞかしお手入れがたいへんだったでしょうね……。

越中ふんどし

越中ふんどしの長さは六尺ふんどしの約半分で、布にヒモがついていました。その締め方は簡単。

布をオシリに当ててヒモを前にまわして腰で結び、後ろに垂らした布を股の間から前に出し、その布を結んだヒモの間に通して引っ張り出し、前に垂らしたらできあがり。

こんな感じになります。

『水売り』鈴木春信 画
『水売り』鈴木春信
越中ふんどしは六尺ふんどしに比べると着け心地がゆるやかだったので、隠居した武士や商人、医者や僧侶、文化人といった肉体労働をしない男性たちに好まれました。

越中ふんどしは江戸時代よりむしろ明治末期から戦前・戦中が全盛期で、徴兵された成人男子には国から越中ふんどしが支給され、着用が義務だったそう。

徴兵検査は越中ふんどし一丁で行われました
徴兵検査は越中ふんどし一丁で行われました

もっこふんどし

3タイプのなかでは一番シンプルなふんどしで、短い布の両端にヒモがついており、ヒモを腰で結ぶという締め方。現代のパンツに一番近いふんどしです。

現代でもふんどしを売っているお店は結構あるので、気になる方は着け心地の違いを確かめてみてはいかがでしょうか。


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