アメリカ合衆国大統領が上杉鷹山公を尊敬していた!?
最後に。
あるアメリカ合衆国大統領が上杉鷹山公を尊敬していたというエピソードについて。
その大統領とはこの方。
第35代アメリカ大統領J・F・ケネディ。
ケネディ大統領と鷹山公のエピソードというのは次のようなもの。
1961年(昭和36年)、大統領となったケネディにある日本人の新聞記者が「日本で最も尊敬する人物は誰ですか?」と質問しました。するとケネディ大統領は「それはヨウザン・ウエスギだ」と答えました。しかしそこにいた日本人は誰も「ウエスギヨウザン」という名前を知らなかった。
このエピソードは有名なのですが、真偽については長らく議論がされてきました。なにより後世の日本人自身がこれを否定していました。
曰く「常識的に考えてありえない」
曰く「どうせ誰かの嘘やデマだろう」
曰く「ただのリップサービス。本気にとる方がどうかしている」
曰く「別エピソードから生まれたフィクション」
ですが、それから52年後の2013年(平成25年)。
ケネディ大統領の長女で当時の駐日大使だったキャロライン・ケネディがに来日した際に、次のように発言するのです。
「父であるJ・F・ケネディは江戸時代の米沢藩主・上杉鷹山を尊敬していました。大統領就任演説で発言した『国家があなたに何をしてくれるかではなく、あなたが国家に何ができるかを問おうではないか』という言葉も、鷹山の考えに影響を受けている」
常識にとらわれず、なすべきことのため改革を推進し続けた名君・上杉鷹山公は、時代を超え国境を超えて今も尊敬され続けています。