潮干狩りが男女の出会いの場!? 昔からいた海のナンパ男


潮干狩りは水に入るので、女性も着物の裾をたくし上げたり、袖をたすきがけにして貝掘りに精を出しました。潮干狩り専用の袖の短い小袖もあったとか。その名も「汐干小袖」。そのまんまだ。

必然、露出度は高めになります。


潮干狩りで脛や腕を露出する江戸時代の女性(『江戸自慢三十六興 洲さき汐干かり』歌川国貞 画)
女性たちの真っ白なすねを腕を露出しています(『江戸自慢三十六興 洲さき汐干かり』歌川国貞 画)
開放的な場所で普段より露出度の高い服装で体を動かしているのですから、気分も開放的になろうというもの。

そのため、潮干狩りが男女の出会いの場となることもままありました。

当時の春のメインレジャーですからね。まあ納得。女性たちをナンパする男性も少なからずいたらしい。「もし。お姉さん、なにが取れました?ハマグリ?」なんて感じだったのでしょうか。

海でナンパするチャラ男はいつの時代でもいるんだなあ。

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大長編メロドラマとして有名な『与話情浮名横櫛(よわなさけうきなよこぐし)』という歌舞伎の演目があるのですが、それに登場する主人公の与三郎とヒロインのお富が出会ったのも潮干狩りです(厳密には帰り道)。

潮干狩りからはじまる恋ーー記念日のメニューはアサリのお味噌汁で決まりです。

また、潮干狩りスポットとして大人気だった品川は「北の吉原、南の品川」といわれたほど“色街”としても有名でした。幕府非公認ではありましたが、宿場町として栄えた品川には大勢の遊女がいたのです。

品川宿と品川の遊女を描いた浮世絵(『東海道五十三次之内品川之図』歌川国貞 画)
品川宿と品川の遊女を描いた浮世絵。海を眺めながら美しい遊女たちと遊ぶのは男たちのあこがれ(『東海道五十三次之内品川之図』歌川国貞 画)

そのため、潮干狩りのついでに色っぽいお姐さんたちと遊ぶ男性もたくさんいたようです。どっちがメインだかわかったもんじゃありません。

今やオフィス街の品川ですが、200年前は潮干狩り&色街の一大レジャースポット。なんだか不思議な感じです。

近年では有料の潮干狩り場も珍しくありませんが、江戸時代にはタダで天然物のアサリやハマグリが取り放題! 江戸時代に行くことができたら、潮干狩りしたいですね。

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