ココロと体を健康にする方法を教えます


<12作目>

『養生訓』(鈴木牧之 作・画)Nadi
『養生訓(ようじょうくん)』(1712年)
貝原益軒(かいばらえきけん) 作

画像引用元:
著者である福岡藩の儒学者貝原益軒がなんと83歳という高齢で書き上げた健康指南書。江戸時代にあって珍しいほどの長寿を保っていた益軒が、自らの実体験に基づき、長寿を全うするためにココロと体を健康にする方法を説いています。

江戸時代における長寿の秘訣としては、以下などが説かれています。

心身ともに健康であるためには、体をよく動かすこと、食欲・色欲など欲望をコントロールすること、季節の変化に注意すること、感情的になりすぎないこと、病気でもないのに薬を飲み過ぎないこと

また、人間誰もが避けて通れない「老い」についても「老いたら1日1日をたいせつにして長寿を楽しもう!」と、とってもポジティブなメッセージを読者に送ります。長生きしたい、という思いは今も昔も同じ。わかりやすく健康と長寿について解説した『養生訓』は広く愛読され、健康指南書の定番としてロングセラーとなりました。

ちなみに、作者・益軒の妻も夫の説く健康法を実践し長生きし、高齢になっても夫婦で散歩を楽しんだとか。イイハナシダナ~。

ここがヒットのポイント!
実際に長寿を保っている作者の実体験に基づいた健康法だから説得力がすごい。しかも、わかりやすく実践しやすいのが読者に支持された。

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日常で使う算術はこれ1冊で完全網羅


<13作目>

『塵却記』(吉田光由 作)
『塵却記(じんこうき)』(1627年)
吉田光由(みつよし) 作


社会経済が発達した江戸時代、一般の人々も「九九」「足し算」「掛け算」など基礎的な計算知識が必要になってきていました。そんな時に登場したのがこの『塵却記』で江戸時代を通したロングセラーとなりました。内容をちょっと変えた異本もたくさん出版され、一説に400種類ともいわれる『塵却記』が出されたとも。

ここがヒットのポイント!
日常で使う実用的な算術を身近な話題をもとに絵入りで解説した丁寧さ。

江戸時代、商人になる子どもにとってそろばんは必須でした(『稚六芸』「書数」歌川国貞 画)
そろばんは商人になる子どもにとって必要不可欠(『稚六芸(おさなりくげい)』「書数(しょすう)」歌川国貞 画)

豆腐、豆腐、また豆腐、豆腐づくしの豆腐レシピ本


<14作目>

『豆腐百珍』(曽谷学川 作(伝))
『豆腐百珍』(1782年)
曽谷学川(そだにがくせん) 作(伝)


100種類の豆腐料理を紹介した豆腐レシピ本。『豆腐百珍続編』『豆腐百珍余録』などの続編も出版されるベストセラーとなりました。

ここがヒットのポイント!
豆腐料理100種類を「尋常品」「通品」「佳品」「奇品」「妙品」「絶品」の6段階に分類・評価した遊び心と、豆腐の歴史やうんちくなども盛り込んだ“作って楽しい、読んで楽しい”構成が絶妙。

女性たちが豆腐田楽を調理中(『豆腐田楽を作る美人』歌川豊国 画)
女性たちが豆腐田楽を調理中(『豆腐田楽を作る美人』歌川豊国 画)
また、『甘藷(サツマイモのこと)百珍』『蒟蒻(こんにゃく)百珍』などいわゆる「百珍ブーム」の火付け役に。いろんな食材で100種類もレシピを考えつく江戸人、まじハンパない。また、現代でも『豆腐百珍』を再現したレシピや現代版にアレンジしたレシピなども出されるなど本書の影響力は健在。

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