ミニ氷河期だった江戸時代 庶民はどんな服装で冬の寒さをしのいだのか?

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冬でも裸足!? 江戸っ子の冬の足元事情


最後は冬の足元。

江戸時代の履物といえば、下駄や草履、草鞋(わらじ)などが有名。履物ひとつとっても目的や流行によってさまざまなバリエーションが生まれ、多種多様でした。

余談ですが、下駄が普及したのは江戸時代中期以降だそうで、遡って江戸時代より前となると、庶民は裸足もしくは草履や草鞋が普通、さらに遡って戦国時代より前ともなると庶民は裸足が多かったんだとか。


さて、さまざまあった江戸時代の履物のうち、雪の日の履物として定番だったのが「足駄(あしだ)」という下駄です。これは雨の日にも使いました。

江戸時代、雪の日の履物「足駄」を履く女性(『十二月の内 小春初雪』歌川豊国 画)
『十二月の内 小春初雪』歌川豊国 画
この「歯」が高い下駄が「足駄」です。歯の間に雪が詰まっちゃったので、小僧さんが一生懸命かき出しています。

『十二月の内 小春初雪』(歌川豊国 画)
『江戸名所道戯尽 十四 芝赤羽橋の雪中』歌川広景 画
こちらでは足駄を履いた男性が雪の橋上でスッテーン。脱げた足駄が通行人の男性のアゴにクリーンヒットしています。かわいそう。

また、「褄皮(つまかわ)」という足先カバーがついた「褄皮付き足駄」も雪の日や雨の日専用の履物として活躍しました。

褄皮という雪の日や雨の日専用の履物を履く江戸時代の女性(『雪月花向島の景 赤坂田町春本内小緑』豊原国周 画)
緑色の足先カバーがついているのがわかりますか?(『雪月花向島の景 赤坂田町春本内小緑』豊原国周 画)
ところで冬を描いた浮世絵
を見ていて気になるのが、雪のなかでも裸足の人が多いこと。

こちらをご覧ください。

江戸時代のお正月(『東都雪見八景』「霞ヶ関の雪上り」歌川広重 画)
『東都雪見八景』「霞ヶ関の雪上り」歌川広重 画
画像右に門松が見えますので、お正月のようです。江戸時代のお正月は旧暦ですので、現代だと2月の初旬くらいなわけですが、雪がすごいですね。これ、霞ヶ関ですよ。

画面にはいろんな人が描かれているんですが、こんな雪の日なのに薄着の人が多い!雪かきしている人たちなんて、尻ッ端折り。裸足だし。いくら雪かきしているからって、薄着にもほどがある。

画像左にいる棒手振り(ぼてふり)は、「股引(ももひき)」という“和製ズボン”+足袋(たび)+草履スタイル。ちゃんと足袋を履いている人もいたようです。そりゃそうだ。

頭部には手ぬぐいを巻いている人が多いですね。画像左端にいる女性は御高祖頭巾です。

ここでちょっと足袋の話。

現在、足袋というと白い木綿のものというイメージですが、江戸時代初期の足袋はなんと革製。しかも筒部分が長く、ひもで縛るという、現代人からするとちょっと変わった形でした。色も紫が多かったんだとか。

1657年(明暦3)に起きた「明暦の大火」のあと、木綿の足袋が普及し始め、江戸時代後期には老若男女ともに木綿の足袋が定番となりました。

足袋を履いたことのある方ならわかると思いますが、足袋って結構あったかいんですよね。でも、江戸時代の浮世絵を見ると冬でも裸足の人が多い。子どもも大人も男女問わず。

それはなぜかというと、一説に「薄着が粋」「伊達の薄着」という美意識があったため、江戸っ子たちは冬でも厚着はせず、足元も裸足に下駄や草履を通したそう。

特に吉原の遊女たちは真冬でも裸足を通したんだとか。

つまり、オシャレは我慢

現代の女子中学生や女子高校生たちが真冬でもミニスカートを履いているのに通じるものがありますね。

あと、現代人に比べて江戸時代の人々は基本的に寒さに強かったこともあると思われます。寒さに対する耐性というか慣れがあったんでしょうね。

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コメント

  1. 江戸時代は、地球全体が「小氷期」と呼ばれるミニ氷河期でした。冬の寒さは現代以上に厳しく、隅田川が凍ったという記録も残されています。

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