【厳選25枚】江戸時代の幽霊画がめちゃくちゃ怖い【夜見ちゃダメ】

  このエントリーをはてなブックマークに追加

夏といえば幽霊。ということで、恨み、つらみ、未練の末にさまよいでた幽霊を描いた傑作幽霊画をご紹介。江戸時代の絵柄だからこそかえって怖い傑作25枚。

足のない幽霊の原点?

『返魂香之図』(円山応挙 画)
『返魂香之図(はんごんこうのず)』
切れ長の目もとが色っぽい美人ですが、腰から下はすーっと消えています。この絵の作者は江戸時代を代表する画家のひとり円山応挙(まるやまおうきょ)


写生を重視した画風が特徴です。応挙が描いたこの幽霊画は「足のない幽霊」の元祖ともいわれており(諸説あり)、以降の幽霊画に大きな影響を与えました。

一説に、夢に現れた亡き妻の姿を描いたとも。

もう1枚、応挙の幽霊画。

下卑た表情がグロテスク、ときどきユーモラス

『幽霊図』(円山応挙 画)
『幽霊図』(円山応挙 画)
さきほどのしっとりと美しい幽霊とはうってかわって、なんともユニークな幽霊画。これも応挙の作品です。伺うような上目遣い、にんまりと笑う口元からニョッキリと伸びた歯……インパクトがものすごい。

応挙関係でもう1枚。こちらは楽しい作品です。

リアルすぎる幽霊、本当に“出た”

『応挙の幽霊』(円山応挙 画)
『応挙の幽霊』(円山応挙 画)
写生を重視した応挙は、幽霊も写実的に描きました。いないものをリアルに描くというのもなんだか変な話ですが……とにかく、応挙の幽霊は超リアル。

ということで、幕末絵師月岡芳年(つきおかよしとし)がこんな絵を描いています。ズバリ、あまりに応挙の幽霊画がリアルなので本当に幽霊がヒュ~ドロドロと出てきたの図。

芳年らしいブラックユーモアがきいています。

お次は月岡芳年の幽霊画をご紹介しましょう。独創的な作品で知られる浮世絵師ですので、幽霊画でもオリジナリティを発揮しています。

妙にエロティック

月岡芳年の幽霊画
月岡芳年の幽霊画
亡くなった妊婦を埋葬するとなるという伝統的な幽霊・妖怪「産女(うぶめ)」を描いた1枚。

腰布は血にまみれ、よくみると抱いている赤ん坊の細い足が見えています。恐ろしくも物悲しい雰囲気の漂う幽霊画です。が、白いうなじから腰にかけてのS字カーブ、ぴったりとまとわりついた腰布……妙にエロティックでもあります。

次も芳年の作品。

本当に怖いのは生きている人間の妄執か

『宿場女郎図』(月岡芳年 画)
『宿場女郎図』(月岡芳年 画)
宿場にある宿屋の2階に通じる階段にいるのは、病によりやせ衰えた女郎。厳密にはまだ生きているので幽霊ではないのですが、骨と皮だけになりながらも客を招くような手つきには生への妄執が感じられます

一説に、作者の芳年が実際に宿場で病み衰えた女郎を目にし、これを描いたとも。芳年は幽霊よりも恐ろしいものを見たのかもしれません。


  このエントリーをはてなブックマークに追加

江戸のおもしろトリビアを配信中

江戸ブログ 最新記事

江戸時代の潮干狩りは男女の出会いの場! 高級食材が沢山獲れた昔の潮干狩りって?
春から初夏にかけてシーズンを迎える潮干狩り。お宝探しみたいで、大人も夢中になっちゃいます。春の大人気レジャーとして江戸時代の人々をワクワクさせた潮干狩りについてご紹介します。
2017-03-29 07:24:52
なせばなる! 復興に捧げた名君・上杉鷹山の生涯は波乱万丈だった
有名な「なせば成る」という格言。この生みの親こそ、史上屈指の名君といわれる上杉鷹山。今回は波乱と愛に満ちた鷹山公の改革の生涯をご紹介します。
2017-03-28 12:24:27
吉原に春だけ現われる桜の木 !? 江戸時代の花見は現代以上の大イベントだった!
江戸時代の人々は現代人以上にお花見を満喫していた!お花見スポット、花見弁当、桜餅、コスプレ、花見用の晴れ着などなど。今回は江戸のお花見事情を紹介します!
2017-03-26 14:49:05
【長屋に住むのは36歳未亡人】江戸下町を再現した深川江戸資料館のこだわりが半端ない
東京都江東区にある深川江戸資料館。そこは、知る人ぞ知るこだわりすぎの資料館。江戸時代の下町を完全再現した深川江戸資料館のここが凄い!を紹介します
2017-03-25 19:14:28
もとは女子の祭りじゃない!? ひな祭りの由来が意外と知らないことだらけ
あの暴れん坊将軍・吉宗が江戸時代のひな人形について意外な命令を出していた!?ひな祭りの由来や歴史を徹底紹介します!
2017-03-03 11:10:12
徳川歴代将軍を全員紹介!教科書に載ってないエピソードこそ面白かった【覚え方も】
265年続いた戸時代。歴代将軍15人の興味ぶかいエピソード、略歴、性格、評価、死因などをまとめてみました。これを読めば将軍がもっと好きになること間違いなし!
2017-02-17 11:15:25
【画像あり】まるでクイズ! 江戸時代の看板は駄洒落系からユニーク系までバラエティ豊か
テレビもWEBもない江戸時代、商品をアピールする一番の広告媒体は看板でした。大消費地・江戸を中心に花開いたユニークな看板の世界をご紹介します。
2017-02-03 20:49:29
江戸時代の節分は12月!今とは違う驚きの豆まき風習とは
「鬼は〜外、福は〜内」のかけ声とともに豆をまく節分。江戸時代は、節分の時期や豆まきの仕方など現在と違うところもありました。2月3日の節分についてご紹介します。
2017-02-02 14:22:48
【250年前のアイドル】笠森お仙が人気絶頂のなか突然消えた理由とは?
江戸時代に江戸中の男性を夢中にさせた女性がいました。その名は「お仙」。現代のトップアイドル顔負けの人気を誇ったお仙とはどんな女性だったのかご紹介します。
2017-01-22 13:30:47
アイデア豊富! 有名絵師たちの春画が時代を先取りしすぎている【64作品】
北斎や歌麿など世界的絵師たちも手がけた春画。近年では展覧会も大盛況ですが、なかには時代を先取りする驚くような作品も。今回は淫靡なれど美しく、そしてちょっと笑えるカオスな春画を多数ご紹介します。
2017-01-20 12:05:32

日本の歴史をもっと身近に。

戦国ガイド
戦国時代の大名・武将の名言や画、子孫など
戦国記事のみ掲載している特集ブログ
【おすすめ】戦国時代の家紋を一挙紹介
江戸ガイド
江戸時代の将軍/大名/文化人の名言や画、子孫など
★いまココ★ 江戸時代をもっと楽しめる特集ブログ
幕末ガイド
日本最大級の幕末サイト!
幕末をもっと楽しめる特集ブログ
明治ガイド
明治時代のみを扱ったレアなサイト
【おすすめ】明治の著名人が残した名言
大正ガイド
どこか懐かしく新しい時代、大正を知ろう!
【おすすめ】芥川龍之介、竹久夢二、宮沢賢治など大正の偉人を一挙紹介
昭和ガイド
昭和の芸能人やスポーツ選手、芸術家の名言や子孫など
【おすすめ】昭和の有名人が残した心に残る名言。その数、1,000以上

トラックバックURL