夏の風に吹かれ 今日の一枚 #15

  • 更新日:2019年7月5日
  • 公開日:2019年7月5日

本日の一枚は、江戸時代も現代も変わらぬなんとも夏らしい風景。

『十二月之内 水無月 土用干』(部分/三代歌川豊国 画)
『十二月之内 水無月 土用干』(部分/三代歌川豊国 画)
しどけない恰好で団扇を持つ女性の背後には着物が虫干しされています。

江戸時代、水無月の土用の頃、衣類や書籍などを虫干しする「土用干し(どようぼし)」と呼ばれる年中行事がありました。風通しのよい場所で陰干しすることで虫やカビを防いだのですね。

さて、女性の膝下に目をやると大皿に角切りにしたスイカが盛られているのが見えます。ちゃんと爪楊枝も差してあり、いつでもつまめるようになっています。

なんだかこのあたりは現代と変わらぬ風景ですね。

この記事が気に入ったら
いいね!しよう
最新情報をお届けします

この記事を友達にシェアしよう!

カテゴリ:今日の浮世絵&写真

もっと詳しく

江戸ブログ 関連記事

江戸ブログ 最新記事

あわせて読みたい 戦国・幕末記事