薄い青色が美しい紫陽花に、粋な浴衣姿の男性2人。ちなみにこの男性はどちらも当時の大人気歌舞伎役者です。季節感あふれるブロマイドといったところでしょう。
右側のイケメン役者が、なにやら鉢のようなものを手にしています。これは夏の甘味として現代でもおなじみのトコロテンと思われます。トコロテンは江戸っ子にも大人気な夏のおやつの定番で、江戸では砂糖か醤油をかけて食べたんだとか。
見ているだけで涼やかな風を感じるような浮世絵ですね。
余談ですが、こちらの作品、役者絵の大家・三代歌川豊国が役者を描き、風景画の巨匠・歌川広重が背景の紫陽花を描くという超豪華コラボなのです。
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