満月が照らす橋の上。
大薙刀を振るうのは武蔵坊弁慶。その切っ先をひらりをかわすのは牛若丸。のちの源義経である。
そう、これは若き日の義経と弁慶の五条大橋での劇的な出会いを描いたもの。
誰もがよく知る名シーンを武者絵の名人・国芳は、大胆な遠近法を橋に用いることで非常にドラマティックに演出しました。これを見た当時の人は画面に吸い込まれるような錯覚を覚えたんじゃないでしょうか。
国芳の弟子である月岡芳年も五条大橋での名シーンを描いていますが、そちらもまた非常なる名作です。
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