昼間の暑さも和らいだある夏の夕暮れ。
「ちょいと散歩にでも行こうかね」とばかりに浴衣でやってきた美人が、売られている花を楽しげに見ています。
余談ですが、庶民文化が花開いた江戸時代後期、庶民の間でガーデニングブームが巻き起こり、植木鉢で草花を愛でることが大人気となりました。
そのため、こうした花々が町で売られていたのです。
それにしても背景に描かれた花のカラフルさと、女性の紺色のシンプルな浴衣の対比が素敵ですね。
きりりとした女性の美しさがこれ以上ないほど際立っています。
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