ここは富士山登山の入り口のひとつ大宮口。
富士信仰の信者たちでしょうか。そろいのファッションに身を包んだ大勢の人々が山肌にはりつくようにして山を登っています。
これほどの人数が描かれているのに、ほとんどの人の顔は傘で隠れており、パッと見るとなにやら不思議な光景に。
画面右から登る朝日の丸と傘の丸がリンクしており、まるで朝日から丸たちが飛び出してきたようにも見えます。
光の描き方もユニークです。
ちなみにこちらの作品の作者は、かの葛飾北斎の弟子でもともと魚屋だった魚屋北渓(ととやほっけい)です。
この記事を友達にシェアしよう!