表情豊かな4人の男女。
今回注目していただきたいのは左下にいる上半身裸の男性。
自分の腕をつかみ、歯を食いしばり、眉間に深くシワを寄せなにかに必死に耐えています。
そう、彼は今まさにお灸を据えられているところなのです。
なんだか見ているこちらまで力が入ってしまいますが、じわじわと笑いもこみ上げてくる絶妙な表情です。
これは「明治の広重」と呼ばれた明治の浮世絵師・小林清親の作品で、いろんな表情の人物が描かれている非常におもしろい作品です。
耳そうじ(右下)している女性の表情もたまりませんね。清親の観察眼と表現力のすごさを感じます。
この記事を友達にシェアしよう!