江戸美人の必須条件「白い肌」は洗顔料が決め手
女性が顔を洗っています。手になにか赤いものを持っていますね。じつはこれに洗顔料が入っているのです。その正体はこちら。
糠(ぬか)です。
漬物の糠漬けとかに使われるあの糠です。
玄米を精米する時にとれる糠は優秀な洗顔料として平安時代から使われ、江戸時代には広く一般にも使われていました。
ちなみに赤いものは「糠袋(ぬかぶくろ)」という糠を入れる袋で、ぬるま湯に浸して絞り顔や体をなでるようにこれで洗いました。糠はボディーソープにもなっていたわけです。
「ホントにこれできれいになるの?」と思うかもしれませんが、糠は現代でも化粧品に使われている優良コスメ素材。
糠は油分やビタミン、ミネラルなど美肌効果のある栄養素がたっぷりで、さらに美肌効果、紫外線を防ぐ効果もあるというのだから完璧です。
ちなみに、江戸時代にも石鹸(シャボン)はありました。石鹸が日本にもたらされたのは鉄砲と同時期の16世紀中頃といわれ、ポルトガルからやってきたといわれています。
しかし、江戸時代、石鹸は超がたくさんつく高級品で、主に薬品として医療業界で使われていたそう。一般に石鹸が使われるようになるのは明治時代も後半になってからでした。
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