• 更新日:2017年5月5日
  • 公開日:2016年2月9日


髪を洗う頻度は? シャンプーとして使ったのは驚きのアレ


髪を洗う頻度は人それぞれですが、現代の女性の場合、毎日洗う人が多いのではないでしょうか? 江戸時代の女性はどれくらいの頻度で髪を洗っていたかというと……

髪を洗う江戸時代の女性(『江戸名所百人美女』「今川はし」より、三代歌川豊国 画)
(『江戸名所百人美女』「今川はし」三代歌川豊国 画)
女性が髪を洗うのは月に1~2回でした。

カユくならなかったのか心配。夏場にはもう少し頻度が増えたそうですが、それにしても少ない。

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江戸時代のお風呂事情でも紹介しましたが、これにはちゃんと理由があります。それは

  • 水が超貴重だった。
  • ドライヤーもない時代、長い髪を洗うには天候も重要
  • 準備にも洗髪にも時間がかかり1日がかりの大仕事

朝シャンが手軽にできる現代人には想像がつきません。ちなみに、どこで髪を洗ったかといいますと縁側や土間、井戸端などで、盥(たらい)に水を張って髪を洗いました。

火事が多かった江戸時代、出火の原因になるので内風呂のある家はほとんどなかったのです。ちなみに、お風呂屋さんでは洗髪禁止でした。なにせ髪を洗うには大量の水が必要なので。貴重な水をじゃぶじゃぶ使われてはたまりません。

ではシャンプーには何を使っていたのかといいますとこちら。




うどん粉は江戸時代にシャンプーの素材として使われていた

うどんの素材うどん粉

さらにこちら。



海藻のフノリは江戸時代にシャンプーの素材として使われていた

海藻のフノリ

なんだかおいしそうですが、これがシャンプーの定番素材。つくり方は簡単、フノリをお湯に浸けよく溶かし、そこにうどん粉を加えてよく混ぜるだけ。

ドロドロになったうどん粉&フノリミックスを髪によくすりこんで、櫛(くし)ですきながら丹念にお湯で洗い流せばスッキリ&ツヤツヤ、はい完成となりました。

ほかにもシャンプーの素材として、粘土、灰汁(あく)、ツバキの油粕(かぶらかす)なども使われたそうです。

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