該当する江戸時代の人物・偉人
亡くなった年齢でまとめることで意外な発見があります。
とくがわみつくに
江戸時代前期の大名で常陸水戸藩2代藩主。「水戸黄門」としてドラマなどでも有名。幼名は長丸、字は子龍、号は梅里、神号は「高譲味道根之命」(たかゆずるうましみちねのみこと)。「江戸初期の三名君」のひとり(ほか2人は会津藩主・保科正之、岡山藩主・池田光政)。徳川幕府初代将軍・徳川家康は祖父に当たる。水戸徳川家当主・水戸頼房の三男として、水戸家家臣・三木之次の屋敷で生まれた。三男ながら3代将軍・家光などの意向もあり水戸家世子となる。若い頃はいわゆる不良少年で、吉原通いをしたり辻斬りを行うなど素行が悪かったが、18歳の時に司馬遷の『史記』に感銘を受け、以降、学問に熱中するようになる。父・頼房が死去... (続きをみる)
- 徳川光圀の名言
- 『苦は楽の種、 楽は苦の種と知るべし』
たくあんそうほう
俗に沢庵和尚(たくあんおしょう)と呼ばれている。江戸時代前期の臨済宗の僧。法諱は初め季喜、のち宗彭。道号は沢庵。号は冥之・東海・暮翁等。俗姓は秋庭。但馬国主・山名祐豊の重臣・秋庭綱典の次男として但馬国出石で生まれるが、10歳の時に出家した。その後、京の大徳寺住持にまで出世したが、名利を求めぬ沢庵は3日でこれを辞し、故郷・出石に戻ると宗鏡寺に庵「投淵軒」を結び隠棲生活を送った。1629年、「紫衣事件」で幕府に反発したことから出羽上山に流罪となるが、3年後に許された。3代将軍・家光が沢庵に帰依するようになると幕命により江戸へ出て、のちに家光が江戸品川に創建した東海寺の初代住職となった。死に際... (続きをみる)
みついたかとし
江戸時代前期に活躍した商人。通称は八郎兵衛。三井家(のちの三井財閥)の基礎を築き、「三井中興の祖」といわれる。高利は伊勢国松坂にて高俊の四男として生まれ、江戸で開業していた長兄の店で丁稚奉公をし番頭を務めた。1673年、江戸本町一丁目に呉服店「越後屋」を開業、これがのちに日本を代表する百貨店「三越」となる。高利は、「現金掛値なし(定価販売)」「店前売り」「反物の切り売り」などそれまでの呉服業界の常識を打ち破る新商法を打ち出し大成功を収めた。さらに幕府御用商人となり、のちに両替商も開業するなどその手腕を大いに発揮し財を成した。高利は長男・高平に江戸の店を任せるなど、子どもたちに分家させ財産... (続きをみる)
ちかまつもんざえもん
江戸時代前期から元禄にかけ活躍した人形浄瑠璃・歌舞伎の作者。代表作に『曽根崎心中』『国性爺合戦』『心中天網島』『冥土の飛脚』など。本名は杉森信盛、幼名は次郎吉。家紋は「丸に一文字」。父は越前国福井藩士で、のち父の転勤にともない吉江藩(現・福井県鯖江市)に移住、さらに京に居を移した(出身国は諸説ある)。下積み時代を経て、31歳の時、近松による時代物の浄瑠璃『世継曾我』が上演されると大好評を博し、近松は浄瑠璃作者としてその名を知られるようになった。以後、竹本義太夫とタッグを組み、『出世景清』『曽根崎心中』など大ヒット作を次々と世に送り出した。近松の心中物の人気ぶりは、作品に影響され心中する者... (続きをみる)
- 近松門左衛門の名言
- 『残れとは 思ふも愚か 埋み火の 消ぬ間徒なる 朽木書きして』
りょうかん
江戸時代後期の僧。歌人、書家、詩人としても知られる。俗名は山本栄蔵、号は大愚。越後国出雲崎の名主の子として生まれるが、18歳の時に突如出家し曹洞宗光照寺で修行をする。22歳の時、生涯の師となる玉島の円通寺の国仙和尚と出会い、師事。以後、円通寺で12年ともいわれる長きにわたる厳しい修行に励んだ。34歳で諸国行脚の旅に出て、その後、故郷に戻ると国上山(現・新潟県燕市)にある国上寺の「五合庵」にて約20年間を過ごした。晩年は島崎村(現・長岡市)の名家・木村家に移住し、木村家にて弟子の貞心尼に看取られ他界した。無欲な性格で生涯寺も妻子も持たず、人々、特に子どもたちに愛された。墓所は新潟県長岡市に... (続きをみる)
- 良寛の名言
- 『うらをみせ おもてをみせて ちるもみじ』
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かがのちよじょ
江戸時代中期の俳人。号は草風、法名は素園。「千代」「千代尼」とも呼ばれる。加賀国松任(現・石川県白山市)の表具師・福増屋六兵衛の娘として生まれた。幼い頃から俳諧に親しみ、12歳の頃、俳人・岸弥左衛門に弟子入り、17歳の頃には“蕉門十哲”のひとり各務支考が諸国行脚の折に地元に立ち寄っていると聞き、弟子入りを志願した。この時、支考にホトトギスを題材にした句を詠むよう求められた千代女は、夜を徹してホトトギスの句を詠み続け支考にその才を認められた。これにより千代女の名は一気に知られるようになったという。生涯で1700余りの句を残したといわれ、代表的な句に「朝顔につるべ取られてもらい水」や「月も見... (続きをみる)
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すずきぼくし
江戸時代後期の商人、随筆家。幼名は弥太郎、通称は儀三治(ぎそうじ)、雅号は秋月庵、螺耳など。「牧之」は俳号である。越後国魚沼郡塩沢の豪商「鈴木屋」の子として生まれ、幼い頃から俳諧や書画をたしなんだ。19歳の時に家業の手伝いで江戸へ行き、江戸の人々が越後の雪の深さについて知らないことに衝撃を受ける。牧之は雪をテーマにした随筆を執筆し越後を紹介することを決意、紆余曲折を経て、戯作者・山東京伝の弟・山東京山の協力もありついに『北越雪譜』を刊行、雪の結晶や雪国ならではの風習や苦悩などを紹介した。同書はベストセラーとなり、現代でも当時を知る貴重な資料となっている。著書はほかに『秋山紀行』『夜職草(... (続きをみる)
はなぶさいっちょう
江戸時代前期から中期の画家、俳人。本姓は藤原、多賀。幼名は猪三郎、次右衛門、助之進。諱は安雄のち信香。字は君受。俳号は暁雲(ぎょううん)、狂雲堂、夕寥(せきりょう)。画号はほかに北窓翁(ほくそうおう)、翠蓑翁(すいさおう)、隣樵庵(りんしょうあん)など。伊勢国亀山藩の侍医・多賀伯庵の子として京にて生まれ、のち一家で江戸へ移住した。若い頃から画才にあふれ狩野安信に入門し、「多賀朝湖」の名で絵を描いたが、ほどなく破門されたという(理由は不明)。絵師として腕をふるう一方、「暁雲」の号で俳諧に親しみ、俳聖と呼ばれた松尾芭蕉やその弟子・宝井其角らと親交を持ち、俳人としてもその名を知られるようになっ... (続きをみる)
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めいしょうてんのう
第109代天皇。奈良時代の称徳天皇以来859年ぶりとなる女帝。父は後水尾天皇、母は2代将軍・徳川秀忠の娘・和子(まさこ)。家康の曽孫にあたる。幼名は女一宮、諱は興子(おきこ)。「紫衣(しえ)事件」や3代将軍・家光の乳母・春日局の無位無官での参内などで幕府への怒りが限界に達した後水尾天皇は、突如、女一宮への譲位を表明。これにより、徳川家を外戚とするわずか7歳の女帝が誕生した。古代より「女帝は生涯独身を通す」という不文律があり、後水尾天皇はこれを利用し天皇家から徳川の血を絶やすため明正天皇を即位したといわれる。在位期間は14年あったが、後水尾天皇が院政を敷いていたため、明正天皇が実権を握るこ... (続きをみる)
いわさまたべえ
江戸時代初期の絵師。「浮世絵の元祖」ともいわれる。一般に知られる「又兵衛」は通称で、諱は勝以(かつもち)。摂津国河辺郡伊丹(現・兵庫県伊丹市)の有岡城主・荒木村重の子として生まれたが、村重が主君・織田信長に反逆し城は落ちた。その際、一族のほとんどが斬殺されたが、幼い又兵衛は乳母に救出され京の石山本願寺にかくまわれた。長じて又兵衛は母方の姓である「岩佐」を名乗り、絵を生活の方便としていると、誘われて越前国北ノ庄(現・福井県福井市)に移り住み同地で20年余りを過ごした。60歳の時、3代将軍・家光の娘の婚礼調度製作を命じられ江戸に移り住み、江戸で生涯を終えた。又兵衛の作品は、大胆で独創的な構図... (続きをみる)
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あべただあき
江戸時代前期の大名。下野国壬生藩・武蔵国忍藩の藩主、3代将軍・家光と4代将軍・家綱の2代にわたり老中として仕えた。従兄に同じく老中の阿部重次がいる。旗本・阿部忠吉の子として江戸に生まれ、幼少時から家光に仕え、最終的に老中にまで出世した。“知恵伊豆”の異名で知られる松平信綱らと「六人衆」に任命され、家光の側近中の側近として幕政に参画、幕政の安定化に多大な貢献を果たした。1651年(慶安4)に起きた幕府転覆テロ計画「慶安の変(由井正雪の乱)」では、事件後の処理で浪人の江戸追放策に反対し、就業促進策を提案、これにより社会の混乱を鎮静させた。明治の歴史家・竹越与三郎は「政治家の風あるは、独り忠秋... (続きをみる)
たかつかさたかこ
江戸時代前期の女性、3代将軍・徳川家光の正室。院号は本理院。父は鷹司信房、母は佐々成政の娘。家光の四男でのちの5代将軍・徳川綱吉の正室・鷹司信子は、孝子の姪孫にあたる。2代将軍・秀忠の正室で家光の生母・江の猶子となり、将軍宣下を受けた家光に嫁ぎ正室となると「若御台」とよばれるようになった。しかし、夫婦仲は非常に悪く、やがて大奥から追い出され江戸城内に新築された吹上御殿の中の丸にて暮らすことになり、「中の丸殿」と呼ばれた。夫である家光から終生冷遇され、当然、子もなさなかった。家光は死に際し、孝子にわずかばかりの遺産しか残さなかったという。家光と孝子の夫婦仲がなぜ悪かったのかは諸説ある。家光... (続きをみる)
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