【DSもスマホもないけど】江戸時代の子どもの遊びがバラエティ豊かで楽しくなる

  このエントリーをはてなブックマークに追加


小さい子も大きい子も一緒に遊べる外遊び


室内遊びの次は外遊び。江戸時代の子どもたちが夢中になった外遊びにはどんなものがあったのでしょうか。

鬼から子を守れ!

江戸時代の遊び「子をとろ子とろ」(『幼童遊び子をとろ子とろ』歌川広重 画)
『幼童遊び子をとろ子とろ』歌川広重
子をとろ子とろ

  • 遊ぶ子どもの性別:男の子、女の子
  • 今でも見る度:☆☆☆☆☆

外遊びの代表格で、ルールは簡単。「親」を先頭に何人かの「子」がつながって1列になります。「鬼」は最後尾の「子」を捕まえたらクリア。捕まった「子」が次に「鬼」になります。

なので、先頭の「親」は「子」が「鬼」に捕まらないよううまくガードしながら逃げなければならず、グループの年長者が「親」になることが多かったとか。

子どもたちはこの遊びを通して「年長者が年下の子を守る」という意識を学んだそうで、明治時代には道徳の授業にも取り上げられることも。

子をとろ子とろ(明治時代の絵ハガキより)
「子をとろ子とろ」の遊びは明治時代の絵ハガキにも
「子をとろ子とろ」は、ルールも簡単だし楽しそうなので現代っ子にも意外と人気が出そうな気がする。


次。

見た目のかわいさに反してかなりキツそう!?

江戸時代の遊び「芋虫ごろごろ」(『風流をさな遊び』 歌川広重 画)
『風流をさな遊び』(歌川広重 画)より
芋虫ごろごろ

  • 遊ぶ子どもの性別:男の子、女の子
  • 今でも見る度:☆☆☆☆☆

なんといっても名前がかわいい「芋虫ごろごろ」。

子どもたちがしゃがんで一列につながっている見た目もまた格別にかわいい。

しかも、「芋虫ころころひょうたんぼっくりこ♪」(江戸ver.)と歌いながらにじり歩くのだからたまらない。

ただ、このしゃがみ歩きはやってみるとめちゃくちゃキツイ……。ちょっとしたトレーニングにもなったことでしょう。体があったまるので寒くなってくる秋口から「芋虫ごろごろ」人気が高まったそう。

次。

はけよーい、のこった!

江戸時代の相撲遊び(『新板子供遊び之内相撲』)
『新板子供遊び之内相撲』
相撲(すもう)

  • 遊ぶ子どもの性別:男の子
  • 今でも見る度:★★☆☆☆

江戸時代の大人気娯楽、相撲。力士どうしの白熱した立ち合いは大人の男性だけの楽しみでしたが、男の子たちも相撲が大好きで遊びの定番として定着しました。

今だとあまり相撲ごっこをする子どもは見かけませんが、『キン肉マン』世代ならプロレスごっこに熱中した記憶があるのではないでしょうか。あれと同じような感じでしょう。

上の画像は町内の子ども相撲大会のようす。たくさんの子どもたちが、熱戦が繰り広げられる土俵を見つめています。よく見ると女の子のお相撲さんも!

次。

江戸時代に誕生したメンコのルーツ

江戸時代の泥メンコ
画像引用元
泥メンコ

  • 遊ぶ子どもの性別:男の子
  • 今でも見る度:☆☆☆☆☆

今ではほとんど知る人のいない江戸時代の大人気おもちゃ「泥メンコ」。これは素焼きの素朴なおもちゃで、文字や動物、家紋、歌舞伎役者などさまざまなデザインがありました。当時は「泥メンコ」という呼称ではなく「めんがた」とか「面打(めんちょう)」などと呼ばれていたそう。

大きさはちょうど100円玉くらいで、おはじきなどのように友だちと泥メンコの取り合いゲームをして楽しみました。

泥メンコ遊びのうち代表的なのが「穴一(あないち)」というゲーム。これは、地面に穴を掘って、穴から離れた場所から泥メンコを投げ、穴に入ったら勝ち、というもの。

江戸時代中期に誕生し幕末に大人気となった泥メンコですが、明治時代になり西洋風デザインの鉛メンコが登場すると人気は急降下、やがて姿を消していきました。しかし、今でもわずかですが泥メンコを製造しているところがあり、民芸品として生き残っています。

次。


  このエントリーをはてなブックマークに追加

江戸のおもしろトリビアを配信中

江戸ブログ 最新記事

目指せ大奥、玉の輿! 江戸時代の女の子の忙しすぎる1日とは?【早朝から寺子屋】
ピアノのレッスンに英語教室、ダンスや塾と現代っ子は小さい頃からとっても大忙し。しかし、江戸時代にも現代っ子を上回るような超多忙な女の子たちがいたのです。
2017-01-17 12:18:22
一人鍋が定番! 江戸時代の冬の食事は現代とちょっと違っていた フグは庶民向け
寒い冬にこそおいしくなる温かい冬の食事。おでん、すき焼き、フグ、焼き芋...。今も見るけど、ちょっと違う江戸時代の冬の食事を紹介!
2017-01-15 14:52:57
ミニ氷河期だった江戸時代 庶民はどんな服装で冬の寒さをしのいだのか?
地球全体がミニ氷河期だった江戸時代。現代のような温かいコートやダウン、ヒートテックなどないなかで、人々はどのような服装で冬の寒さをしのいだのでしょうか?
2017-01-14 13:19:19
【食べないおせち料理】江戸時代の正月の常識が現代とだいぶ違う【お年玉はお餅】
現代のお正月といえば、初詣に行って、あけおめメールを送り合って、初売りで福袋をゲットしてといった感じですが、江戸時代の人々はどのようにお正月を過ごしていたのでしょうか?
2016-12-30 17:00:20
これが江戸時代!? ゆるカワすぎる仙厓(せんがい)和尚の作品に思わずニンマリする
「かわいい江戸絵画」が注目を集める昨今、禅僧・仙厓義梵(せんがいぎぼん)の画も唯一無二のユーモラス&抜群のカワイさで展覧会でも大人気。今回はそんな仙厓和尚の作品をたっぷりご紹介します。
2016-12-23 16:10:05
忍者が鈴虫の養殖!? 意外に貧乏だった武士たちの驚きの内職とは?
封建社会だった江戸時代。支配階級にあった武士は労働とは無縁...だったわけでもなく。生きるために働かねばならなかった下級武士たちの驚きの内職事情をご紹介。
2016-12-16 19:24:11
【写真あり】江戸時代の刺青を徹底紹介!罪人に彫られた入墨刑が恥ずかし過ぎる
刺青(いれずみ)というと“アウトロー”のイメージがあり、近年、温泉やプールでは入場禁止になることも。また、就職や婚活の障害になることもあり賛否両論を巻き起こしたりします。では、江戸時代の刺青文化はどのようなものだったのでしょうか?
2016-12-14 11:28:20
大晦日といえば借金取り立て!大掃除後に胴上げ!江戸時代の年末風物詩を紹介
新年を気持ち良く迎える準備のため大忙しの年末ですが、それは江戸時代も同じ。現代と変わらない部分もあり、驚くような部分もありの江戸時代の年末風景をまとめてみました。
2016-12-13 12:27:02
【画像あり】江戸時代にもクリスマス!? 日本初のサンタは侍の格好だった!
クリスマスって戦後ぐらいに日本でも広まった?と思いきや、意外にその歴史は長かった。キリスト教が弾圧された江戸時代に、どうやってクリスマスを祝われていたのでしょうか?
2016-12-06 11:02:49
ゆるカワ地獄が面白い 200年前の奇才絵師・耳鳥斎の厳選32作品を紹介
近頃、江戸時代の“ゆるカワ”作品がアツい注目を集めています。以前ご紹介した北尾政美(きたおまさよし)もそのひとり。そして、今回ご紹介する耳鳥斎(読み:にちょうさい)も江戸時代が生んだ“ゆるカワ”絵師として展覧会や図録がジワジワ人気を集めています。そんな耳鳥斎の楽しい作品をご紹介。
2016-11-22 14:32:58

あわせて読みたい 戦国・幕末記事

大河ドラマ『真田丸』のキャストと実際の肖像画を比べてみた
戦国関連の記事2016年大河の真田丸。人気脚本家・三谷幸喜が描く戦国時代。注目のキャストと現代に残る肖像画を並べてまとめています。
2015/01/10 17:04:00
【あさが来た】2015年 もっとも人気だった幕末人物は? 303人中ベスト10を発表【花燃ゆ】
幕末関連の記事2015年は朝ドラと大河ドラマがともに幕末を取り上げました。日本最大の幕末サイト『幕末ガイド』に登録された303名のうち、アクセス順にベスト10を紹介します。
2015/12/31 13:45:00
2015年 幕末の人気記事ランキング! 1位は納得のあの人物
幕末関連の記事2015年の幕末記事のなかで、もっとも人気を集めたのは?10位から1位までランキングで紹介します!
2015/12/20 19:52:00
【猫好き浮世絵師】天才・歌川国芳が描いたネコたちがおもしろ可愛い【猫づくし】
幕末関連の記事いまから150年以上前、江戸時代末期に活躍した歌川国芳という絵師がいました。国芳は類まれなるデザイン力とユニークな発想の持ち主で、美人画や妖怪画など幅広いジャンルの作品を数多く生み出しました。そんな彼が最も好きだったのが"猫"。猫が死んだ時は寺に葬り仏壇まで作ったそうです。そんな歌川国芳が描いた、ユーモアと愛に溢れた"猫浮世絵"の数々をご紹介します!
2015/11/08 14:29:00
【実話】荒木村重は謀反の後、意外な人生を送っていた【軍師官兵衛で人気】
戦国関連の記事織田VS毛利が本格化して、盛り上がりをみせるNHK大河ドラマ『軍師官兵衛』。なかでも、ひときわ注目を浴びているのが荒木村重。織田信長に反旗をひるがえしたのは有名だけど、その後の人生は意外なほど知られていません。今回は荒木村重の謀反の"その後"を紹介します。
2014/09/15 7:27:22

日本の歴史をもっと身近に。

戦国ガイド
戦国時代の大名・武将の名言や画、子孫など
戦国記事のみ掲載している特集ブログ
【おすすめ】戦国時代の家紋を一挙紹介
江戸ガイド
江戸時代の将軍/大名/文化人の名言や画、子孫など
★いまココ★ 江戸時代をもっと楽しめる特集ブログ
幕末ガイド
日本最大級の幕末サイト!
幕末をもっと楽しめる特集ブログ
明治ガイド
明治時代のみを扱ったレアなサイト
【おすすめ】明治の著名人が残した名言
大正ガイド
どこか懐かしく新しい時代、大正を知ろう!
【おすすめ】芥川龍之介、竹久夢二、宮沢賢治など大正の偉人を一挙紹介
昭和ガイド
昭和の芸能人やスポーツ選手、芸術家の名言や子孫など
【おすすめ】昭和の有名人が残した心に残る名言。その数、1,000以上
コメント

コメント

  1. 端午の節句に繰り広げられた遊び「印地(いんじ)」。二手に分かれての石投げ合戦なのですが、負傷者が後を絶たないほどのデンジャラスゲームだったので、江戸時代前期以降、禁止になりました。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

トラックバックURL