将軍が再び大奥へやってくることもありました。そんな時は一緒におやつを食べたり、談笑したり夫婦の時間を過ごしました。
仕事が忙しい時など将軍が大奥に来ない場合は、引き続き自由時間です。午後は自由時間がたくさんあっていい感じ。
ちなみに、現在、「おやつ」といえば午後3時に食べる間食を意味しますが、これはもともと「八(や)つ時(午後2時頃)」に食べる間食が語源といわれます。
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さて、御台所がおやつにどんなものを食べていたかといいますと、たとえばこれ。
金平糖(こんぺいとう)です。
今ではちょっと懐かし系お菓子のイメージがありますね。ほかにも、まんじゅう、ようかん、落雁(らくがん)などといったスイーツが楽しまれていたそうです。
余談ですが、13代将軍・家定は大の甘党で、なんと趣味はお菓子作りだったともいわれ、煮豆やふかし芋を作ったり、時には自分でカステラを焼いたとか。家定の御台所である篤姫もおやつに家定特製カステラを一緒に食べたかもしれませんね。
そうこうしているともう夕方。夕方にもまた着替えがあったそうです。また前述のように、将軍が大奥に泊まる日は夕方にも入浴しました。
●午後6時頃(暮れ六つ)●
夕食の時間です。将軍と同じく、御台所の夕食も朝・昼に比べると品数も増え豪華だったそう。将軍と一緒に食べる時もあり、その時はお酒も出たといいます。
午後8時頃、将軍を再び大奥へ迎えて「夜の総触れ」が行われました。大奥へ泊まる時、将軍はそのまま大奥に、泊まらない場合は中奥へ戻りました。
夕食後も基本的には自由時間で、御中臈を相手に雑談したり読書をしたり、習い事をしたといいます。