髪を洗う頻度は? シャンプーとして使ったのは驚きのアレ
髪を洗う頻度は人それぞれですが、現代の女性の場合、毎日洗う人が多いのではないでしょうか? 江戸時代の女性はどれくらいの頻度で髪を洗っていたかというと……
女性が髪を洗うのは月に1~2回でした。
カユくならなかったのか心配。夏場にはもう少し頻度が増えたそうですが、それにしても少ない。
スポンサーリンク
江戸時代のお風呂事情でも紹介しましたが、これにはちゃんと理由があります。それは
- 水が超貴重だった。
- ドライヤーもない時代、長い髪を洗うには天候も重要
- 準備にも洗髪にも時間がかかり1日がかりの大仕事
朝シャンが手軽にできる現代人には想像がつきません。ちなみに、どこで髪を洗ったかといいますと縁側や土間、井戸端などで、盥(たらい)に水を張って髪を洗いました。
火事が多かった江戸時代、出火の原因になるので内風呂のある家はほとんどなかったのです。ちなみに、お風呂屋さんでは洗髪禁止でした。なにせ髪を洗うには大量の水が必要なので。貴重な水をじゃぶじゃぶ使われてはたまりません。
ではシャンプーには何を使っていたのかといいますとこちら。
うどんの素材うどん粉。
さらにこちら。
海藻のフノリ。
なんだかおいしそうですが、これがシャンプーの定番素材。つくり方は簡単、フノリをお湯に浸けよく溶かし、そこにうどん粉を加えてよく混ぜるだけ。
ドロドロになったうどん粉&フノリミックスを髪によくすりこんで、櫛(くし)ですきながら丹念にお湯で洗い流せばスッキリ&ツヤツヤ、はい完成となりました。
ほかにもシャンプーの素材として、粘土、灰汁(あく)、ツバキの油粕(かぶらかす)なども使われたそうです。
次ページ:江戸時代、食器はなにで洗ったのか? その頻度は??